もりおか歴史文化館に初代盛岡藩主南部信直(なんぶのぶなお)のあかばおりとしろばおりが展示してある。
あかばおり
緋地羅紗合羽(ひじらしゃかっぱ)|桃山期|当館収蔵
むなひもはひょうたんがたで、りょうそでとすそは水牛製のボタンでとりはずしができる。えりのボタンによってひらきがかわり、はおりのようにもかっぱのようにもなる。
実用と美をかねそなえた斬新、大胆な意匠は異国趣味にあふれ、西洋の服飾のえいきょうがいろこく反映しとる。初代藩主信直所用とつたえられとる。
しろばおり
白羅紗地日の出紋陣羽織(しろらしゃじひのでもんじんばおり)|桃山~江戸初期|当館所蔵
白羅紗地のせにおおきな日の出紋を羅紗できりばめにしとる。ひのでにかかるくもがたをくろのびろーどでぬいつけとる。
桃山期から江戸初期のじんばおりやかぶとなどは、南蛮貿易の影響や戦国期の気風を反映しており、豪放、勇壮、奇抜、斬新な意匠が流行した。初代藩主信直あるいは2代藩主利直所用とつたえられとる。
〔2023年5月ついたち訪問〕