碧海郡(へっかいぐん)六ツ美(むつみ)は青野(あおの)のごうにある椿宮神明社(つばきのみやしんめいしゃ)。本社殿のひだりてまえに椿宮神明社造営記念のいしぶみがあって、つぎのようにかいてある。
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椿宮神明社造営記念 |
自然と水に恵まれた、ここ青野の地で、先人たちは645年創建の椿宮神明社を心の糧として生きて参りました。そして、疫病、災害、戦争の惨禍にもめげず、すばらしい自然と心を后世に残してくれました。 その神明社の象徴である社殿は、百有余年の風雪に耐え、村人の消長とともに生き、その堅牢優美な姿を誇示してまいりました。 が、百有余年の歳月は長く、社殿の随所に傷みを見るようになりました。社殿の傷みは、氏子の心の傷みにもつながり、氏子から社殿改築の機運が成り上がりました。こうした氏子の総意にこたえて先進神社の視察、建築素材の下見を数度にわたり行ない、その資料を基にして衆議を重ね、改築成案をまとめました。 以来、1986年6月改築委員会発足、1987年6月工事請負契約調印、同年11月地鎮祭、1988年4月古式ゆかしい上棟式、同年10月2日遷宮祭を挙行し、ここに、名実ともに、椿宮神明社の歴史にふさわしい立派な社殿を改築することができました。これひとえに、奉賛者各位の赤心と、工事設計施工関係者のご尽力によるものであり、ここに、心より深く感謝の意を捧げ碑文と致します。 |
1988年10月2日 椿宮神明社改築委員会 |
工事関係 | 建築様式 | 神明社造り |
建築総面積 | 185平方メートル | |
着工 | 1987年6月 | |
竣工 | 1988年10月 | |
総工費 | 1億円 | |
改築委員 | 委員長 | 牧野富光 |
副委員長 | 清水勇 | |
会計 | 志賀和美 | |
総務委員 | 浅井光雄ほか | |
常務委員 | 石川洋平ほか | |
参与 | 都築末二ほか | |
宮司 | 赤堀清彦 | |
奉賛者 | 浅井善作ほか | |
特別奉賛者 | 刈谷通運ほか 設計・施工・管理:匠建工杉浦豊 石材施工:小野石材店小野輝雄 |
〔2023年1月訪問〕