椿宮神明社造営記念のいしぶみ

2023.1.31 (4) 椿宮神明社造営記念のいしぶみ 2220-1800

碧海郡(へっかいぐん)六ツ美(むつみ)は青野(あおの)のごうにある椿宮神明社(つばきのみやしんめいしゃ)。本社殿のひだりてまえに椿宮神明社造営記念のいしぶみがあって、つぎのようにかいてある。

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椿宮神明社造営記念
自然と水に恵まれた、ここ青野の地で、先人たちは645年創建の椿宮神明社を心の糧として生きて参りました。そして、疫病、災害、戦争の惨禍にもめげず、すばらしい自然と心を后世に残してくれました。
その神明社の象徴である社殿は、百有余年の風雪に耐え、村人の消長とともに生き、その堅牢優美な姿を誇示してまいりました。
が、百有余年の歳月は長く、社殿の随所に傷みを見るようになりました。社殿の傷みは、氏子の心の傷みにもつながり、氏子から社殿改築の機運が成り上がりました。こうした氏子の総意にこたえて先進神社の視察、建築素材の下見を数度にわたり行ない、その資料を基にして衆議を重ね、改築成案をまとめました。
以来、1986年6月改築委員会発足、1987年6月工事請負契約調印、同年11月地鎮祭、1988年4月古式ゆかしい上棟式、同年10月2日遷宮祭を挙行し、ここに、名実ともに、椿宮神明社の歴史にふさわしい立派な社殿を改築することができました。これひとえに、奉賛者各位の赤心と、工事設計施工関係者のご尽力によるものであり、ここに、心より深く感謝の意を捧げ碑文と致します。
1988年10月2日
椿宮神明社改築委員会

2023.1.31 (5) 椿宮神明社造営記念のいしぶみ(うら) 2220-1780
2023.1.31 (6) 椿宮神明社造営記念のいしぶみ(うら) 1990-1790

工事関係 建築様式 神明社造り
建築総面積 185平方メートル
着工 1987年6月
竣工 1988年10月
総工費 1億円
改築委員 委員長 牧野富光
副委員長 清水勇
会計 志賀和美
総務委員 浅井光雄ほか
常務委員 石川洋平ほか
参与 都築末二ほか
宮司 赤堀清彦
奉賛者 浅井善作ほか
特別奉賛者 刈谷通運ほか
設計・施工・管理:匠建工杉浦豊
石材施工:小野石材店小野輝雄

〔2023年1月訪問〕


【椿宮神明社】