矢作川(やはぎがわ)は水源橋のちょっときた、東岸にある小公園から県道をはさんでひがしのたかだいにあがったとこに、ふなうんの安全をいのる「大神宮」があって、山室を愛する会のたてた説明がきのかんばんにつぎのようにかいてある。
大神宮
祭神:あまてらすすめおおかみ(天照皇大神)
鎮座:1927年1月吉日
鎮座地:豊田市室町(むろまち)7町目6番地
由緒
- 矢作川のふなうんの歴史はふるく、豊田市域では中世期にはかわみなとがあったことがしられ、近世期に本格的な発展がみられました。かわしもの岡崎市細川町(ほそかわちょう)には江戸時代にかわぶねから運上金を徴収した細川分一番所のあとがのこっております。
- 明治用水の横断堰堤(おうだんえんてい/旧頭首工)が1901年に、また、ふなとおし閘門(こうもん)が1906年に築造されると、この地は上下するかわぶねの必須経由ばしょとなり、船頭衆の休息所ともなりました。
- 昭和への改元記念を契機に、当時、水運に従事しとった関係者(やしろのまわりの石柱に発起人27名の刻字あり)によって、運搬安全、商売繁盛、子孫繁栄の守護としてたかだいの地に社殿、鞘堂(さやどう)を建立し、あまてらすすめおおかみをおまつりしました。
- 58年間の風雨により、社殿は老朽化し、鞘堂はすがたをけしてしまったため、おおくのかたがたのご奉賛をえて、1984年に復元改修しました。また、2007年には鞘堂の外壁、格子、となどを改修しました。
- 矢作川のふなうんは1929年の越戸ダムの完成により、水量が減少し、消滅しましたが、町内ではまいとし、伊勢神宮に代参者をおくり、祭礼をもよおし、やしろをおまもりしております。
2010年3月吉日
山室を愛する会
〔2021年9月はつか訪問〕