佐屋路(さやじ)は七宝小学校東北交差点の西北かどにたつ七宝焼原産地のみちしるべ。説明がきにつぎのようにかいてある。
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尾張七宝は、誕生の直后から海外向けの販売を主にしとったこともあり、1882年頃から外国人が遠島およびその周辺の窯元を訪れ、作品を鑑賞、購入する姿が見られた。そのため1895年に建立されたこの碑には、当時としては珍しくその上部に Shippoyaki Toshima のローマ字が刻まれる。窯元に通う外国人のために刻まれた文字ではあるが、当時の尾張七宝の隆盛を今に伝え残す貴重な石碑とも考えられる。
また、ここより650メートルほど北に位置する遠島八幡神社境内には、七宝製造業者相互の団結のため、そして近代七宝の祖である梶常吉(名古屋市出身)の功績を称えるために1887年建立の「七宝焼起源碑」と、その梶家から七宝焼の技法を会得し、この地域にその技術を伝え残した林庄五郎(遠島出身)の功績を称え1962年に建立された「林庄五郎翁顕彰碑」の2基が並んで建つ。
〔2023年2月みっか訪問〕