佐屋路(さやじ)は神守宿(かもりじゅく)に3台のだしがあって、まいとしの神守まつりに登場する。
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みなみまちくるま
南町車(Minamimachi kuruma)
南町車は「神守祭」の山車の一つで、穂歳神社(ほうとしじんじゃ)の祭礼として、津島市神守町(かもりちょう)下町(しもまち)に伝わります。江戸時代中期の史料『尾陽村々祭礼集(びようむらむらさいれいしゅう)』に「神守祭」の記録があります。以前は不定期の祭でしたが、現在は10月第1日曜日に本祭、その前日に前夜祭が行なわれます。
神守町は名古屋型の山車で、華やかな桜の飾り花が特徴です。南町車の上段の大将人形は杖と軍配(団扇)を持つ「寿老人(じゅろうじん)」で、牡鹿に腰かけております。
中段は小唐子が蓮台に逆立ちし、足を木の枝に掛けてぶら下がり、大唐子の肩につかまり太鼓を叩く「離れからくり」を披露します。前棚に神主を置きます。
津島山車保存会
なかまちくるま
中町車(Nakamachi kuruma)
中町車は「神守祭」の山車の一つで、穂歳神社(ほうとしじんじゃ)の祭礼として、津島市神守町(かもりちょう)中町(なかまち)に伝わります。江戸時代中期の史料『尾陽村々祭礼集』に「神守祭」の記録があります。以前は不定期の祭でしたが、現在は10月第1日曜日に本祭、その前日に前夜祭が行なわれます。
神守町は名古屋型の山車で、華やかな桜の飾り花が特徴です。
中町車の上段の大将人形は梅と鶴を愛した中国宋代の詩人「林和靖(りんなせい)」で、中段は小兄・弟の2体の唐子が置かれ、小唐子(弟)が梅の木に「逆立ちして太鼓を叩く」離れからくり演技を行ない、前棚は采振りの唐子を置きます。人形は玉屋庄兵衛、大将人形の頭は隅田真守の作です。
津島山車保存会
かみまちくるま
上町車(かみまちくるま)
上町車は「神守祭」の山車の一つで、憶感神社(おっかんじんじゃ)の祭礼として、津島市神守町(かもりちょう)上町(かみまち)に伝わります。江戸時代中期の史料『尾陽村々祭礼集(びようむらむらさいれいしゅう)』に「神守祭」の記録があります。以前は不定期の祭でしたが、現在は10月第1日曜日に本祭、その前日に前夜祭が行なわれます。
神守町は名古屋型の山車で、華やかな桜の飾り花が特徴です。
上町車の上段の大将人形は三国志の英雄「関羽(かんう)」、中段は小唐子(弟)が唐子(兄)に肩車されて回転棒にぶら下がり「大車輪」を披露する唐子遊びの離れからくり、前棚にはお清めの塩を振りまく神主を置きます。
津島山車保存会
〔2023年2月みっか訪問〕