名古屋は万場大橋(まんばおおはし)ひがしづめの東北に七所社(ひちしょしゃ)がある。
七所社
御祭神
やまとたけるのみこと(日本武尊)|あまてらすおおみかみ(天照大神)|うかのみたまのみこと(倉稲魂命)|あめのおしほみみのみこと(天忍穗耳尊)|たかくらじのみこと(高倉下命)|みやずひめのみこと(宫賽姫命)|おとよのみこと(乎止与命)
由緒
尾張地名考に、「岩塚村に延喜式の愛智郡御田神社、本国帳の従三位御田天神とあるは七社明神をいうなり」とある。神社に祀られておる神鏡に884年の銘があるところから、このころには創建されておったと考えられる。古木繁る清浄な神域として、千年を超える悠久の歴史を持つ神社である。
現在の七所社に威容を整えたのは、旧岩塚城主であった、吉田社家の祖先吉田守重である。尾張誌に「熱田七社を祀る故に社号を七社という。1425年に、吉田治郎右衛門守重、社殿修造す」とある。
境内には、日本武尊の東征伝説にまつわる「日本武尊腰掛岩」があり、境内に残る三つの塚(円墳)とあわせ、この地「岩塚」の名の由来となっておる。
尾張三大奇祭の一つ、きねこさ祭は、旧暦正月17日に斎行され、特に厄除けに霊験があると伝えられる。
〔2022年9月ついたち訪問〕