法性寺の由緒がき

2020.4.28 (7) 法性寺 - 由緒がき 2540-1900

和田山法性寺
宗派 天台宗(総本山比叡山延暦寺
宗祖 伝教大師(でんぎょうだいし)(最澄(さいちょう))
本尊 大日如来行基菩薩作)
諸仏 大日如来秘仏)、阿弥陀如来親鸞聖人、元三慈恵大師(がんざんじえいだいし)、不動明王聖徳太子、観世音菩薩、薬師如来地蔵菩薩などが祀られております。
経典 妙法蓮華経』を根本経典としております。
由来 法性寺は、平安時代中期の1016年に、比叡山第22世天台座主(てんだいざす)(天台宗で最高位)暹賀(せんが)が、衆生救済の浄地として創建されたのが始まりとされております。
岡崎城松平広忠公の時世には、法性寺域に支院六坊〔定光坊(じょうこうぼう)、杉本坊(すぎもとぼう)、中ノ坊(なかのぼう)、密巌坊(みつげんぼう)、密祥坊(みっしょうぼう)、大円坊(だいえんぼう)〕がありました。その一つ定光坊の住僧永玖(えいきゅう)は有徳であり、広忠公が深く帰依しておりました。
広忠公の命を受け、この永玖が先達となって、鳳来寺(新城)の薬師如来に男子出生を祈願し、そこで誕生したのが徳川家康公です。その功を認められ、1544年3月に、法性寺六坊は岡崎城の東北鬼門にあたる甲山の地(岡崎市六供町)に移されました。現在の法性寺は、村人の願いによって残された大日堂と、岡崎空襲の前日に甲山寺から戻られた仁王様がお守りしております。像の背面に記された『法性寺六坊』の表記が昔の面影を残しております。
主な年中行事 1月:初詣、正月元旦
2月:星まつり大護摩供祈祷(だいごまくきとう)『節分祭、豆まき』
3月:本尊大日如来法要、厄除け元三慈恵大師(がんざんじえいだいし)法要
7月:孟蘭盆施餓鬼会(せがきえ)法要、地蔵祭
11月:のぼり旗奉納祈願祭
12月:報恩講、大晦日除夜の鐘
◎交通安全、諸願成就祈祷、先祖供養の回向(えこう)法要、葬儀など受付けております。
悪事を己に向かえ、好事を他に与え、己を忘れて他を利するは、慈悲の極みなり。(伝教大師『山家学生式』より)

2020.4.28 (7-1) 法性寺 - 由緒がき 1420-930

〔2020年4月28日訪問〕