かさでらかんのんのれきし
- かいき
よびつぎのはまべにながれついたれいぼくがよなよなふしぎなひかりをはなち、みるひとはおそれをなした。ちかくにすんどったぜんこうしょうにんはゆめのおつげをうけ、そのれいぼくをほらせてじゅういちめんかんぜおんぼさつのぞうをつくり、どうをたて、そこにかんのんさまをおさめ、じごうを「てんりんざんこまつでら」とした。733ねんのことであった。
- かんのんさまとたまてるひめ
そのあと、およそ200ねんのさいげつがながれ、こまつでらはあれ、おどうはほうかいし、かんのんさまはあめかぜにさらされたままになってしまった。ここにひとりのむすめがおった。かのじょはなるみちょうじゃたろうなるたかのいえにつかえており、そのきりょうをねたまれてか、あめのひもかぜのひも、ひどくこきつかわれるひびをおくっとった。- あるあめのに、あめつゆにぬれるかんのんさまのすがたをみてきのどくにかんじ、じぶんがかぶっとったかさをとり、かんのんさまにかぶせたのであった。そのえんか、ごじつ、かんぱくふじわらのもとつねこうのむすこ、ちゅうじょうふじわらのかねひらこうがげこうのおり、ちょうじゃのいえにとまったさいにそのむすめをみそめ、じぶんのつまとしてむかえようとけっしんした。
- くきょうをすくわれかねひらこうのつまとなったかのじょは「たまてるひめ」とよばれることとなった。
- このかんのんさまによってむすばれたたまてるひめ、かねひらこうごふさいは、930ねん、このちにおおいなるてらをたて、かんのんさまをほうあんし、じごうをこまつでらから「りゅうふくじ」にあらためた。このじごうが「かさでら」のなのゆらいである。
- いらい、げんざいにいたるまでりゅうふくじは「かさでらかんのん」のつうしょうでしたしまれ、やくよけやえんむすびのかんのんさまとして、おおくのひとびとのしんこうをあつめることとなる。
- こうはいのなみ
さらにねんげつはたち、1238ねんにあがんしょうにんがてらをさいこうしたのをはじめ、かまくらからむろまちごろにはたっちゅうじいんとして「12ぼう」がはせいした(げんぞんは4ぼう)。げんざいのどうとうのおおくはえどき(しょうほうねんかんからほうれきねんかん)のさいけんになるものである。- えどじだいからめいじじだいにかけしょどうはいたみ、またけいだいにたっとったたまてるひめもくぞうがあんちされとったどうもうしなわれ、もくぞうももんがいにりゅうしゅつしてしまった。
- しかし、ためてるひめ、かねひらこうごふさいのごいはいとさいしょにかけられたかさはさいわいにもさんいつのなんをのがれ、てらにのこされてどうのさいけんをまつことになる。
- ふっこうとげんだい
のちにじゅうしょくとなるせいしきおしょうは、あれたてらをうれい、たいしょうじだいからあちこちにかんじょうしておおくのしんじゃのきえをうけるなか、せんごにはほんどう、さんもんなどのだいしゅうりをすすめてりゅうふくじをふっこう、かつてのそうかんをとりもどした。- へいせいじだいには、うしなわれて100ねんあまりがたったたまてるひめのどうのさいけんもはたされた。
- れいわじだいにはいり、1763ねんのほんどうこんりゅういらいでさいだいのきぼのこんぽんてきしゅうりやしょどう、けいだいのせいびをおこなう。
- かんのんさまはじめいくたのしょそん、ためてるひめ、かねひらごふさいは、いまもこのてらで、さんぱいするぜんなんぜんにょをみまもっとる。
(2024ねん12がつ23にち、げつようび、へいじつ)


