かにえちょうれきしみんぞくしりょうかん「さかんだったぎょぎょう」

かにえちょうれきしみんぞくしりょうかんに「さかんだったぎょぎょう」っててんじしりょうがある。

2024.2.2 (19) かにえ - さかんだったぎょぎょう 970-1560

さかんだったぎょぎょう

〔しゃしんはしょうわしょきのぎょこう〕

  • かわがおおいすいごうちたいであり、みなみはうみにめんしとるこのちいきは、かつてはぎょぎょうのまちとしてさかえとった。えどじだいの「かんぶんむらむらおぼえがき」や「ぐんそんじゅんこうき」にはこのちいきでぎょぎょうをいとなむものがあり、うなぎしじみがとくさんであったことがしるされとる。
  • えどじだいいこう、ぎょぎょうのちゅうしんちはかにえがわかこうふきんのふないりちほうであった。かこうにかにえみなとがあり、かわはもとよりいせわんでのおおがかりなりょうもおこなわれとった。めいじじだいにはぎょぎょうをいとなむいえは300こをこえ、1903ねん、ふないりのぎょみんをちゅうしんにかにえぎょぎょうかいがつくられた。1944ねん、かにえちょうぎょぎょうかいにかいしょう、1949ねんにはかにえぎょぎょうきょうどうくみあいとなり、ぎょじょうのかくだいやあたらしいぎょほうをとりいれるなどかにえのぎょぎょうははってんをつづけ、とうじあまぐんでのぎょかくだかはもっともおおかったという。しかし、いせわんのかんたくじぎょうのえいきょうや、1959ねんいせわんたいふうでだいひがいをうけたのをきっかけになごやこうたかしおぼうちょうていがきずかれることになったため、かにえぎょみんはぎょじょうをうしない、1964ねん、かにえぎょぎょうきょうどうくみあいはかいさんした。げんざいはかつてのぎょこうのおもかげもうすれ、ぎょぎょうくみあいかいさんじのきねんひがのこるのみである。
  • かつてのぎょみんのせいかつは、おおくがはんぶんのうぎょう、はんぶんぎょぎょうで、のうじのつごうやてんこうなどによりりょうにでんひもあり、りょうにでるのはへいきんしてつき18にちくらいであった。
  • ぎょほうは、いせわんでのあみりょうでは「おきひき」から「まちあみ」、「たたせあみ」となり、めいじいこうに「うたせあみ」がちたからとりいれられた。これはふねのへさきとろにつけたながいやりだしにあみをよこむきにはり、ほにかぜをよこにうけてふねをよこにすすませりょうをするほうほうである。あみのかいこうぶがおおきくできるので、うなぎ、めじろ(あなご)、はぜ、くるまえびなどしゅるいもほうふにとることができた。
  • かわのかこうふきんでとくさんのかいうなぎをとるどうぐやほうほうはとくにおおくのしゅるいがあった。かいはすべてかいてとるが、かいのしゅるいべつにどうぐがあった。うなぎはうなぎかきやうなぎつりのほか、たけのふしをぬいてつくった「つつ」やたけかごをりようした「みかんかご」などのどうぐをつかい、じょうきょうによってさまざまなほうほうでとっとった。
  • しょうわにはいりのりのようしょくもさかんになり、うみやかわあるいはすいでんでさまざまなぎょかいるいがいろいろなしゅほうでとられ、かつてしようされたどうぐがいまもたすうのこされとる。

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いまはそうぞうもつかんけど、かにえでぎょぎょうやっとっただ。しかも、あまぐんでぎょかくだかがいちばんだったっていう。いまはむかし。いせわんたいふうのひがいをきっかけにできたなごやこうたかしおぼうちょうていのおかげでぎょじょうをうしなって、1964ねん、かにえぎょぎょうくみあいはかいさん。

(2024ねん2がつふつかほうもん)


【かにえさんぽ】