徳川家康のこしかけいし

2021.6.24 (63) 今須宿 - 妙応寺(こしかけいし) 1930-1470

中山道は今須宿の妙応寺(みょうおうじ)境内に徳川家康のこしかけいしがある。

ふしぎなちからのやどる今須の
徳川家康公天下こしかけいし

家康公は1600年関ケ原合戦に勝利した翌日9月16日に、つかれをいやすために中山道今須宿本陣伊藤新左衛門宅にたちより、この地が「不破郡(ふわごおりの居益郷(いますごう)」であることをきき、「破れ不る郡(やぶれざるこおり)に、益ます居る郷」とは縁起がいいたいへんめでたいばしょである、いまやぶれずにおるのも天がみかたしたからに相違ないとおおいによろこび、伊藤家にほうびをあたえました。ほのときこしかけたにわのいしを「天下こしかけいし」として代々当家で守護してきました。

江戸時代のなかごろ居益村に大飢饉がおこり、これはなにかの怨念のたたりではないか、このたたりの飢饉をこえていくには、むらびとのこころをひとつにして「今(いま)」をだいじに「須(す)」べからくまえむきにいきていくことがたいせつとかんがえ、「居益」を「今須」と郷名をかえ飢饉をのりこえたとつたわっております。

「居益」も「今須」もふしぎなちからのやどるありがたい地名であります。

家康公が「運鈍根」のこころで感激した「居益」と、いまをだいじにまえむきによりよくいきる「今須」のふしぎなちからをいただき、天下のこしかけいしにすわり、姿勢と呼吸をととのえ、しずかにてをあわせて、「うれしい、たのしい、ありがたい、運、鈍、根」と3回となえてください。天下泰平、福徳円満となりしあわせになれます。いきとしいけるおおくの「いのち」のしあわせをいのる当山(妙応寺/伊藤家の菩提寺)の境内に2016年吉日に移設されました。

2021.6.24 (63-1) 今須宿 - 妙応寺(こしかけいし) 1220-830

〔2021年6月にじゅうよっか訪問〕