起宿わき本陣あと

2019年5月27日、起宿(おこしじゅく)わき本陣あとをたずねた。

2019.5.27 (44) 起 - 起宿わき本陣あと説明がき 1700-1200
一宮市指定文化財〔史跡〕起宿わき本陣あと
一宮市起字下町211
1974年1月15日一宮市指定
わき本陣は、街道の宿駅にもうけられた本陣の補助的な宿舎で、副本陣にあたる。江戸時代、東海道宮宿と中山道垂井宿をむすぶ美濃路7宿のひとつである起宿には、本陣とわき本陣が各1軒、問屋場が2軒あった。
1641年、起宿を利用する人馬がこみあってきたで、わき本陣がこの地にあらたに設置された。
起宿わき本陣は、はじめ佐太郎一族(姓不明)が4代めまで継承したけど、経営困難のため、1720年、林浅右衛門がゆずりうけて以来、1870年のわき本陣の廃止まで林氏が歴代継承した。
1843年の『美濃路宿村大概帳』には、たてつぼがおよそ136つぼ(およそ450平方メートル)って記録されとる。また、幕末から明治に作成されたまどり図によると、主屋は往還に面してたてられ、中央に廊下をもうけて、家族と宿泊者を分離できるようになっており、2階には天井がはられてないたたみじきの3室があった。また、主屋のきたがわには往還に面して門がそなえられ、式台、玄関、ひろま、にのま、上段のまなんかがあった。このわき本陣のたてもんは1891年の濃尾地震で倒壊し、現在は大正時代にたてられた旧林家住宅が、一宮市歴史民俗資料館別館として利用されとる。
一宮市教育委員会

2019.5.27 (41) 起 - 尾西歴史民俗資料館 2020-1500

いま、わき本陣あとにたつのは大正時代にたてられた旧林家住宅。