伊勢神戸(いせかんべ)は旅館あぶいのたてもんのまえに、神戸町道路元標とならんでみちしるべがたっとる。
たっとる位置は伊勢街道がふたまたにわかれるとこ。日永(ひなが)のほうからみなみにのびてきた伊勢街道が神戸宿(かんべじゅく)にはいってからしばらくいって東西にわかれるだけど、ほのわかれるとこに旅館あぶいってなまえのむかしながらの旅館があって、ちょこっとにしにはいったとこにみちしるべがたっとる。ひがしにはいっていくのが伊勢街道なだけど、にしのみちとしばらく平行してみなみにいったあと、また合流する。
しかくい石柱のみちしるべにはそれぞれのめんに各地までのきょりがしるしてある。
正面
正面はうえのほうに「日永村(ひながむら)へ1里20町16間」と「白子町(しろこちょう)へ1里22町44間」がみぎからひだりにならんでかいてあって、したのほうに「神戸町」ってかいてある。メートルに換算すると日永まで6キロちょっと、白子まで6キロ半ぐらいになる。したの「神戸町」はいずれも神戸町からのきょりだってことをしめしとるにちがいない。
みぎめん
みぎめんは「距津市元標5里34町37間」ってかいてある。メートルに換算すると津まで23キロ半ぐらいになる。
ひだりめん
ひだりめんは「距三重県桑名郡長島村大字押付管轄境7里31町50間」ってかいてある。えらいこまかく地名がかいてあるだけど、桑名市のいちばん愛知県よりに長島町押付(おしつけ)ってとこがあるでほこのことにちがいなく、このきょりをメートルに換算すると31キロになる。
うらめん
うらめんはきょりはかいてなくて、うえのほうに「1914年11月」、したのほうに「三重県」ってかいてある。1914年11月に三重県がこのみちしるべをたてただ。
〔2023年1月ここのか訪問〕