滋賀県ごかしょうは金堂(こんどう)の商人やしき中江準五郎邸(なかえじゅんごろうてい)に三中井本支店所在地図と京城の百貨店激戦区っていう地図が展示してあってきょうみぶかい。三中井(みなかい)ってのは金堂の中江4兄弟が経営して、戦前に鮮満支、すなわち朝鮮、満州、支那に店舗網をひろげた三中井百貨店のことで、京城(けいじょう)ってのはいまのソウルのこと。
三中井本支店所在地図
鮮満における三中井本支店所在地図=大橋平衛編集『鮮満と三中井』(かぶしきがいしゃ三中井/1935年刊)と『三中井要覧』(1940年刊)より作成。
いまの韓国の区域に8店舗。京城いまのソウルに本店。ほかテジョン、テグ、プサン、チンジュ、クアンジュ、モッポ、クンサンに支店。
いまのきたちょうせんの区域に6支店。ピョンヤン、シニジュ、チョンジン、ハムフン、フンナム、ヲンサン。
満州の区域に4支店。奉天いまの瀋陽、新京いまの長春、ハルピン、牡丹江。
モンゴルの区域に1支店。張家口(ちょうかこう)。
シナの区域に2支店。ペキン、ナンキン。
京城の百貨店激戦区
京城の百貨店激戦区=『商工案内入京城市街図』(部分)|京城商工案内所/1931年
三中井に隣接したところに、平田、三越、丁子屋という百貨店のなまえがみえる。
地図ひだりしたにあるロータリーがナムデームンでほっからひがし、ミョンドンにむかう一帯ににほんの百貨店があっただ。
〔2022年11月17日訪問〕