下呂温泉はあだのだににかかるはしのうえに林羅山(はやしらざん)の銅像があって、ほのしたの説明がきにつぎのとおりかいてある。
江戸時代の儒学者林羅山(1583~1657)の詩文集巻第3に「我国諸州多有温泉|其最著者|摂津之有間|下野之草津|飛騨之湯島是三処也」とあり、現在の有馬、草津、下呂を3名泉とする由来である。羅山は京都にうまれ、和漢の博識をもって徳川家康より秀忠、家光、家綱に至る4代の将軍につかえ、幕府の学問と政治に参画し、かずおおく書物をあらわし て朱子学はじめ孔孟のおしえを講じました。
下呂温泉にとまり、入湯されるおきゃくさまが、1989年に年間150万人をこえこんにちの発展をみたのも、この詩文集「天下3名泉」のおかげといえます。ここに、山間のゆにさるとあそぶ羅山先生像を建立し、その遺徳を顕彰いたしました。
1992年3月
〔2022年6月21日訪問〕