七つ井(ななつい)
- 古来、西三河南部地方は、碧海郡(へっかいぐん)とよばれ、低湿地がおおかったので、ひとびとは良質の飲料水を必要とした。この地方に「井」のつく地名がおおくのこっとるのもこのためである。
- 安祥城(あんしょうじょう)(あんじょう城のこと)2代城主、松平長親(まつだいらながちか)(1496~1506)は、連歌(れんが)や茶道(さどう)をこのみ、しろちかくのいどのなかからとくにきれいなわきみずのでるいどななつをえらんで七つ井となづけたという。
- それからあんじょうの地を七つ井のさとともよぶようになった。
- 七つ井とよばれるのは、つぎのななつのいどである。
- 筒井=横町(よこまち)
- 浅黄井=多宝坊(たほうぼう)
- 中井=赤塚(あかつか)
- 桜井=拝木(おがむぎ)
- 柳井=清水(しみず)
- 梅井=城堀(しろぼり)
- 風呂井=城堀(しろぼり)
〔2021年3月30日訪問〕